奈良の妄想家Mの創作ブログ。ご用命はmademoisellem@excite.co.jpまで。
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侮蔑する
遠景何を
するものぞ
接近戦こそ
我が本懐さ
足元の
影を断ち切り
前進す
太陽のごと
燃え立ちぬまで
益荒男の
太刀佩くごとく
言葉をば
佩きて立ちたり
炎背負いて
青い火の
燃える様をば
胸に見て
来るなら来いよ
喧嘩上等
修羅場すら
日々の風景
鉄火場の
火勢は強し
愛の応酬
彼岸より
誰かの来たる
心地して
鎮座して待つ
光背を負い
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by MademoiselleM
| 2013-06-20 21:06
| 短歌
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大丈夫
羽がなくても
帰れます
飛行機雲は
道標です
環状線
人身事故の
アナウンス
痛みは人の
ざわめきに消え
消えかけた
地図を片手に
旅に出よう
宝の山は
まだ見えるかな
麦藁を
脱げば海風
髪乱す
水平線に
触れてみるふり
いつの間に
できた青痣
死んだ肌
抱きしめてまた
生き返らせて
牛乳瓶
口つけて飲む
時にこそ
一人暮らしは
楽しくあるか
#
by MademoiselleM
| 2013-06-19 22:17
| 短歌
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川をゆく
二艘の舟の
並べるが
離れるごとく
人と別れぬ
気がつけば
愛は果てなむ
観劇の
カーテンコールの
最中に帰る
人生を
芝居に例え
得るならば
この一幕は
幕間劇さ
道化師の
下手によろけて
転べるが
ごとく転びて
自分を笑う
笑え笑え
すべては夢と
いうならば
今を笑わむ
悪夢消えなむ
淡き夢
去れども匂い
残りたり
花は散れども
また咲くものと
#
by MademoiselleM
| 2013-06-19 20:49
| 短歌
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日曜の
朝までに殺す
この思い
あの時の指
冷たかったね
珈琲の
苦さが今は
心地よい
勘違いだよ
自惚れるなよ
往来に
突然の雨
傘を閉じ
濡れて帰ろう
頭も冷える
横たわり
見上げる天井
何もかも
ほんとは全部
わかってるから
夢の中
くらい触れば
よかったと
思うそばから
笑ってしまう
慈雨のごと
心潤す
唇の
動いている様
視線の交差
#
by MademoiselleM
| 2013-06-19 20:30
| 短歌
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完成の
一歩手前に
佇める
風情の稚児よ
いかに手折らん
常世より
慕わしき目の
潤めるを
見つめておれり
鏡見るごと
常若の
宮にはあらね
凄艶と
いふべき笑みの
少年立てり
加持祈祷
草津の湯でも
治せぬを
いかにかしてむ
常緑の君
幣帛の
色か惑える
白桃の
実かと見紛う
御身が玉体(ぎょくたい)
天岩戸
開けて出ださん
わざおぎの
舞をば見ませ
非時香人(ときじくのかのひと)
#
by MademoiselleM
| 2013-06-18 22:15
| 短歌
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